【初】論文がアクセプトされました。

先日投稿していた論文が、本日付けで受理されました。
人生でベスト3に入るうれしい出来事でした。

朝、
いつものようにGmailを開いたら、
新しいメールが来ていました。
件名から、投稿した雑誌からとわかり、
その瞬間から鼓動が早くなるのを感じました。

メールを開いた時、
" I am pleased to inform you that your manuscript has been deemed suitable for publication in 「雑誌名」. Congratulations! Your manuscript will now be passed on to our Production staff, who will check your files for correct formatting and completeness."

の英文が書いてありました。
読んだ瞬間は、「喜んだ」というより、
Congratulations! って書くんだ~って感想でした(笑)

すぐさま残りの英文を読み、
興奮して震える手で指導教員(助教)へ転送メールを送りました。
その後、ようやくアクセプトさいた実感がわいてきました。
1人しかいない研究室の中で、
どのようにこの感情をぶつければいいのか分からないので、
とりあえずガッツポーズをして歩きまわってました。

(今、研究室が引っ越し中なので、1人しかいなかったのです。)

引っ越し前のラボへ戻り、
指導教員へ報告すると
意外にもあっさりした顔つきで
「お、おめでとう」と。
そして「アクセプパやな!」と。(アクセプトパーティーの略)
(リバイスの段階で勝ったも同然とおっしゃってましたから、
あっさりしていてもおかしくはないんです。私が気負っているだけで。)

教授は午前中学内会議でしたので、
昼食後に教授へ報告しました。
すると、驚きと喜びの混じった顔で「やったじゃないか」と
私の肩を叩いて激励してくださいました。
続いて、「すごい早かったなぁ、一発OKみたいなもんだな! おもでとう」と。
お祝いの言葉をかけてくださいました。

教授は
研究室の実績よりも、自分の地位や名声よりも、
学生やスタッフの考えを尊重し、
一人ひとりの成長を優先してくださる方です。
この人の目指しているビジョンを目指したいと思える人の一人です。

私の若く、浅い考えを研究に反映させてくださった教授へ、
そして指導教員へ
論文を書くことこそが最大の恩返しだと、私は思っていました。
そして、その教授と指導教員の喜んだ顔を見ることができて、本当に頑張ったかいがあったなぁと思いました。

( 特に指導教員への感謝はこちらへ ⇒ http://onodasyoui.hatenablog.com/entry/2013/12/16/214919 )


私の修士時代の最大の目標として、修士2年の5月上旬までに
すなわち学振DC1申請までに、なんでもいいから1報、Firstで受理されることでした。

それが、想定を上回る速さ(修士1年の3月)で受理されて、
自分でも驚いております。その上、

 

  • 初 英語論文で

  • 初 国際誌で

  • 初 Firstで

  • 初 Corresponding Author


という、滅多に経験できないような「初」づくしとなりました。
(こうして、ならべてみるとかなりやべぇ……)

受理までの簡単に流れを説明しますと、

  1. 13年 10月28日-31日の国際学会あたりで本格的に投稿する雑誌を決めて英語論文を書き始める。
  2. 13年 12月10日に論文が形になる。
  3. 13年 12月17日に最初の雑誌(IF 5くらいのところ)に投稿する。
  4. 14年   1月22日に最初の雑誌からRejectされる。
    Editor判断で、投稿雑誌に適合しないとされ、Under Reviewまで行かない。
    “ This manuscript is not suitable for publication in the journal.” 
    この時、ちょっと自信喪失。(30%くらい無理だろうなーとも思ってた。)
  5. 14年  2月  1日に次の雑誌へ投稿する。(より幅広い分野の雑誌 IF 4弱)Introductionに情報を追加し、他はほとんど変えなかった。
  6. 14年  2月28日に査読の結果が返ってくる。
    " After careful consideration, we feel that your manuscript will likely be suitable for publication if it is revised to address the points below. Therefore, my decision is "Minor Revision." We invite you to submit a revised version of the manuscript that addresses the following points raised by the reviewer. "
    一番うれしかった日。徹夜後、明け方に見たメールだったので、うれしさのあまり発狂していた。翌日、教授に報告したら、
    「一発OKみたいなものだな!」とこの時もおっしゃっていた(笑)
  7. 14年  3月  7日に7つのコメントに対する返事を提出。同時に修正した原稿も提出。
  8. 14年  3月13日アクセプトの知らせをもらう。自信回復(笑)

こんな感じです。

いやぁ、想像以上に早い査読で本当に良かったです。Editor判断含め、わずか1か月!
本当にありがとうございます。

実際、一番うれしかったのは今日よりも、Minor Revisionと返ってきたときですね。
おそらく、これがMajorだったら、今日の方がうれしかったのでしょう。

そのせいか、今は思いのほか冷静です。
実感がわかないわけじゃないのですが、
「ようやく一仕事おわったなー」って感じです。

それよりも、
やべっ! 次の学会の準備ががが!
え! ラボの引っ越しで、冷蔵庫の輸送!?
うわ、学振DC1の資料全然進んでねぇ!
明日留学生が来るって!!?
てな感じで、過去の仕事よりも
今の仕事の進まなさっぷりに焦っております。はい。
(それでもブログは書くし、自転車にも乗る。)

気付いたら、もう次を見据えている自分がいました。
(きっと、いいことだと捉えています)
おそらく、サイトで公開されて、実際に印刷すれば、
もっと感慨深くなるのでしょうね。

というわけで、今週末、留学生に説明する研究資料を作るので
(英語苦手なのにできるかなぁ……不安……)
そろそろ作業に戻ります。

それでは! 公開されたらまた報告します。