デンマーク留学記 ~3日目、口頭発表×2~

さて、デンマーク滞在期間中の最大の山場のひとつ、学会発表がやってまいりました。

結果からいいますと、なんとか無事に終えられたというところでしょうか。
1回目の発表は、留学先の研究機関との共同研究内容ということと、著名な先生方が多数出席していたメインホールでの発表という相乗効果により、だいぶガチガチで言葉が出てこなく、聞き苦しい発表になってしまいました。反省。2回目は、午後に行われたYoung researcher grantの受賞講演でしたので、だいぶ気楽に話すことができました。まぁ、多少の文法のミス等もあったと思いますが、気持ちよく発表できたのではないでしょうか。

発表自体は、もう少し発音を鍛えていくとして、問題は質疑応答ですね。今回参加した学会は、ひとつのある物質を中心に、基礎科学やレギュラトリーサイエンスなど、あらゆる分野の人たちが集まってくるので、まったく想像していない質問も飛んできます。日本での発表でも同じですが、そんなとき、何を、どういう表現で答えるべきか、とっさの一言が出てこないといけません。これをできるようにするためには、学会参加者の背景を考え、その上で質問者の意図をより的確に汲み取れるようになることが課題だと感じました。とくに英語だと、聞き取れない部分も多く、自身の思考速度が落ちてしまい、なかなか的を射た議論を展開するのが困難です。留学中には、実験の遂行もさることながら、現地の研究者ときちんとディスカッションして、鍛えていくことを目標にしたいと思います。

国際会議での口頭発表はこれで5度目となります(ちなみに2年前に開催された本学会が記念すべき1回目)が、やはり大きく成長できるものです。毎度毎度終えた後にステップアップを実感できますし、何より参加者への自分の研究のアピール効果は甚大なものです。実際に、学会終了後の懇親会的Dinnerでは、ビュッフェに並んでいる最中に研究内容のことを質問しに来てくれたり、たまたま相席した研究者に「あ! 朝、発表していた人だよね! すばらしかったよ(お世辞)!」と言ってくれたりしました。幅広い分野の方との議論の場としても、分野を接する研究者たちへのアピールの場としても、今後も積極的に国際会議での口頭発表をしていきたいものです。もちろん、相応の準備も必要になるので、忙しくなるほどに、労力的になかなかしづらいものもあります。それでも、今回感じた気持ちを忘れずに、取り組んでいきます。

 

疲れたので、帰りにデンマークでの代表的なスーパーであるIrmaによって、甘いものを買って帰宅しました。デンマークで生活するには、何度もお世話になる必須のお店です。

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