デンマーク留学記 ~5日目、学会最終日と受け入れ先の先生とのランチ~

ホテルに到着してすぐに更新したかったのですが、この5日間の疲労が一気に来たのか、あるいはまだ時差ボケが治っていないのか、帰宅直後に寝てしまいましたね。なんと14時間の睡眠(19時から9時まで)。まぁ、ロングスリーパーの私にとっては、さして珍しいことでもないのですが。

昨日は、学会の最終日ということもあり、これから留学が本格的に始まるときでもありました。学会終了間際のランチの前に、受け入れてくださった先方の先生と、私の指導教員である先生とともに今後の研究内容や準備中の論文の内容について議論しました。その後、指導教員は一足先に帰国するのでお別れしましたが、その際に「自分のことは自分でできるようにすること」と念を押されました。この言葉を心に留めて、残り31日を心して過ごしていきたいと思います。(出国前に起こした事件のような真似は決してするわけにはいきませんね。あ、この事件に関してはまた今度。)

また、この時、先方の先生は「もちろん私もサポートするから!」とおっしゃってくださいました。つくづく私は様々な人の支援のおかげで、今があるのだなぁと感じずに入られません。ここで感謝の言葉を述べるのも大事ですが、この気持ちは直接お世話になった人に伝えられるようにしなければなりませんね。それを伝える力も身につけなければならないと思います。指導教員が学会会場を発った後、私は受け入れ先の先生と1時間ほどランチをともにし、これからのことをたくさん話しました。

 

本当に優しい方で、学会の運営準備でとてつもなく忙しい身であるにもかかわらず、私が不自由しないようにと様々な準備とアドバイスをしてくださいました。留学前に抱えていたほとんどの不安は、この時に解決されてしまいましたね。

自分:冷蔵庫に保管すべき、もっていった実験道具はどうしよう 
→ 先生:私がラボにもどって冷蔵庫に入れておいてあげるわよ。


自分:自転車で通おうと思うんだけど、電車のほうがいいかな?
→ 先生:レンタルするお金がもったいないから、研究室のものを貸すわよ。忘れちゃうかもしれないからラボに到着したらまた言ってね。 

自分:6日の火曜日の朝にプレゼンだけど、月曜日は行かなくていいんだよね?
→ 先生:そうよ。月曜日はキリスト教徒のためのお祈りの休みなの。だから、あなたはコペンハーゲンをたのしんでおいで。

 

自分:そういえば、ラボではインターネット使える?
→ 先生:もちろん。その準備はしてあるわ。パソコンも用意してあるわ。 

 

自転車を貸してもらえるようになったのは、大変助かります。自転車はホテルでレンタルもできるのですが、1日120 DKK(約2000円)かかるので平日20日通ったら4万円です。これなら、新しいものを購入したほうが安いように思えますが、デンマークは自転車大国ですので、1万円ほどの安いママチャリなんて売っていないんですよね。いいものを長く使うために最低でも5万弱のお金がかかります。これをレンタルさせてもらえるのは本当にありがたいです。

 

また、デスクトップパソコンまで用意してあるとは驚きでした。自分のラップトップ(ノートパソコン)を持っていくから大丈夫だよ、ありがとう。とは伝えましたが、衝撃でした。

 

このほかに、食べ物のことや行くべき観光地のことなど他愛のない会話を多数交わしました。とくに観光地については、コペンハーゲンを堪能したらスウェーデンのマルメに行こうと思っていると伝えたら、きれいな町だからお勧めするわとのこと。今から楽しみである。食べ物については、学会会場のランチビュッフェのデザートにあったRhubarbという植物について教わりました。葉や実を食すのではなく、茎を食べるとのこと。真っ赤で特徴的だから見ればすぐわかるといわれて調べてみたらこれ。
https://www.google.dk/search?q=rhubarb&client=firefox-b-ab&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiygbiF1Z7UAhUGaFAKHagDBUYQ_AUICigB&biw=1536&bih=755

 

赤い・・・・・・味は酸味が強く、甘いクリームとあわせて食べることが前提のようだ。食後の口直しには最適でしたね。ちなみにデザートはこんな感じ。

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写真が見にくくてわかりにくいですが、クリームの下の層にRhubarbの茎を加工して作ったソースと茎そのものが入っています。煮込んで、ものすごくやわらかくなったセロリのような感じです。ちなみにその下の層はクッキーを砕いて敷いたもの。

 

 

さらには、先生が住んでいる家について訪ねるとチボリ公園の近くだとのこと! 自分の滞在しているホテルにめっちゃ近い! と思ったら、何かあったら電話してね! と電話番号まで教えてもらってしまいました。海外で使える電話は持っていませんが、ホテルからかけることはできるので、本当にやばい問題のときに連絡すると約束をしました。それ以外のときはメールでと。まぁ、この4日間は、先方はVacationで連絡つかないといわれてしまいましたけどね。本当に私が不自由しないようにと、何かあったら助けられるようにとサポートしてくださって、頭が上がりません。先方は私の持っているとある実験技術に相当の興味があるようで、感謝の証のためにもしっかりとその技術を伝授できるようにしたいと思いました。この技術の伝授に関しては、6日の発表に少しでいいから紹介を組み込んで! とおっしゃっていたので、休みの4日間でしっかり準備しなければなりませんね。

 

というわけで、学会要旨など、なぜか6月上旬に締め切りの多い日本の仕事を瞬殺したら、コペンハーゲンの街並みを堪能しつつ、6日の研究所での発表準備を進めていきたいと思います。

最後にPlease take a rest well after the conferenceと伝えたらYou too! といわれて、おわかれしました。まだまだなれないことも多いのですが、メリハリをつけて、休むときは休む、仕事するときは仕事する、そして遊ぶときは遊ぶとリズムを作っていきたいと思います。