デンマーク留学記 ~11日目、技術員さんを付けてくれたということは、~

本日は、留学先の研究機関ではなく、その研究機関と共同研究を行っているコペンハーゲン大学に行き、お世話になる先生に挨拶しに参りました。自分の行う実験に必要な機器が、この大学の、とある研究室にしかないため、日本を発つ前に貸してもらう約束をしていました。執りもってくださったのは、もちろん、受け入れ先の研究機関の先生です。

 

必要な消耗品等は、日本から持って行くと伝えてあったので、非常に快く貸していただけたようです。おもしろかったのは、その貸してくださった大学の先生が、「借りに来る学生と技術員は、その機材をまったく使ったことがなく、教えてもらいにきた」と思っていたらしく、いきなり余裕綽々に使いこなしていた自分の姿を見て、驚いておりました(ドヤ顔)。まぁ、学部4年生から今までずーーーっと使ってきた機器ですからね。そんじょそこらの人には負けませんよ(誰と張り合っているんだか)。

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こちらがそのコペンハーゲン大学です

 

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↑ 白衣がかっこいい。(大学に入るところの看板にはCopenhagen Universityと書いてあったのに、こっちはUniversity of Copenhagen?)


私は、学生の身でありながら、受け入れ先の研究機関から1名の専属の技術員、ノアさんがついてくれることになりました。今日から、研究のサポートは二ールさん(前回参照 http://onodasyoui.hatenablog.com/entry/2017/06/08/011459)、実験のサポートはノアさんがしてくれます。まさに至れり尽くせり。ノアさんは、サンプルのラベルの貼り付けや器具の清掃・片付けなどを手伝ってくれ、日本とはまるで違う待遇に正直感激せずに入られません。日本では、学生どころかポスドク助教、場合によってはそれ以上の先生方までもが全部自分の手でやっていますからね。ノアさんのおかげもあって、自分ひとりの力で行うと丸1日はかかる作業が半日で終わってしまいました。マンパワーってやっぱりすげぇ。

 

とはいえ、喜んでばかりではいけません。言われてはおりませんが、技術員さんをあてがってくれたということは、裏を返せば、この技術員さんに価値のある手技や技術を伝授してくれってことなのだと、私は思います。先方の研究機関は、私が持っているその技術がほしいと率直に言ってくださっているので、ノアさんが研究機関のほかの研究者と技術員さんに教えられるくらい教え込まなければいけないと考え、しっかりと準備をしようと決意しました。というわけで、このブログを早々に締めて、先方に渡す用の実験プロトコルの作成に移ります。ではまた明日。